Nonfiction Story ~ Working days and yet ... ~

My dogma and bias - 独断と偏見

某新聞の社説から…新社会人編

正直、法律違反に問われる可能性は100%に近いだろうが…。(滝汗)

新社会人へ
モンスターでは生き残れない

 晴れて新社会人となった若者に指摘しておきたいことは、社会の常識や会社のルールをわきまえない「モンスター」では、どこの組織でも生き残るのが難しいということだ。
 石川県内で入社式や入庁式が行われた1日、組織トップからは不透明な景気の先行きを反映し、若い力に期待を寄せる言葉が相次いだが、この日の緊張感や謙虚さを忘れず、早く一人前の戦力になってほしい。

 学校に理不尽な要求を突きつける「モンスターペアレント」や看護師に暴力をふるったりする「モンスターペイシェント」などが社会問題化している。自分のことしか頭にない、そうした人たちは誤った個人主義の極みといえる。
 それらは極端な例としても、学生時代の常識が社会で通用しないことは往々にしてある。
 集団で利益を追求する企業で、自分勝手な言動や行動がはびこれば組織は体をなさないだろう。

 社会経済生産性本部が名づけた今年の新入社員像は「カーリング型」である。企業がそっと背中を押し、ブラシをこすって働きやすい環境を整えようとしても、当の新入社員は会社や仕事への執着が薄く、少しでもこするのをやめると、減速したり、止まったりしかねないことの例えである。

 弾痕世代の大量退職などで就職戦線は売り手市場となり、同本部の昨年度の「働くことへの意義」調査では、就職の1番の理由は「自分の能力、個性が活かせるから」となり、個人の技能や興味に関する項目が上位を占めた。
 「就社」より「就職」という意識が高まり、「カーリング型」は帰属意識の薄い若者の扱いの難しさも示している。

 自分に最も合った会社に就職するのがベストだが、実際は理想と現実との落差に悩むことも多いだろう。そこで現実を理想に近づける努力をせず、むしろ自分の現実を正当化し、すぐに見切りをつける傾向が昨今の離職率の高さにつながっているとの指摘もある。

 むろん、初めて飛び込んだ世界で知らないことが多いのは当たり前である。人材確保が難しい折、働く意欲をもつ新社会人に企業は支援を惜しまないだろう。
 ぜひ「学び上手」になってほしい。

(北國新聞4月2日朝刊・4面より)