風に流された予定
昨日、石川県内の自宅より、福岡県某所の寮に帰ってきました。
ただ、その為の鉄道旅行はほぼ半日掛かってしまいました。
朝6時半近くに目が覚め、6時半に起床。
軽く朝飯を食らう。
で、父に私が乗る特急の始発駅まで、車で送ってもらった。
午前8時01分、サンダーバード14号は6両編成で和倉温泉駅を出発した。
この後、順調に停車をこなし、金沢駅で富山から来た6両と合体。トータル12両編成で終点の大阪へと向かった。
が、金沢を出て10分かそこらで停車した。見た感じ、小さな駅に停車してるようだ。
野々市駅である。
「この先にある手取川橋梁の風速が規定値を越えている為、しばらく停車します」
このセリフが惨劇への始まりだった。
ちなみに、手取川まではまだ数駅あったが、それぞれの駅に何らかの列車が居るらしい。そして、2つの列車が前方で手取川橋梁の風待ちをしていた。
停車中、風が一時弱まり、その間に2つの列車が手取川の通過に成功したが、また風が強くなったので、規制がかかったという、何とも悲しい放送が入ったりした。
およそ1時間近く、野々市駅で停車してたが、やっと動き出した。
が、次の松任駅で停車。列車信号が赤らしいのだ。
ただ、5分かそこらで出発した。減速(以降に聞いた無線から推測し、30km/h運行)してたが。
次に止まったのは加賀笠間駅。松任駅の次だ。
ここで乗客が降りたいと懇願し、10人近くの乗客がこの列車から去った。
また、この時点で小松駅への臨時停車も決定した。
この駅から、私はちょくちょく鉄道無線を聞く事にした。
情報を手に入れなければ、どうにもならない状態だったからだ。暇なのもあったし。
ちなみに私は、和倉温泉発の自由席に乗車した。自由席は7両目(先頭)しか無い。富山発の方は後々知ったが、5両目と6両目(後続の2両)にある。
金沢駅で2つが合体するのだが、私が居る7両目は和倉温泉から率いてきた6両の先頭車両の為、運転席から無線が聞けるのである。自動ドアを開け、ロビーに居れば声は聞こえました。
7両目の先頭でウロチョロしてた不審者は私です。ハイ。
ここでも30分以上は停車してたと思う。
暇だから友人に電話してたし。
徐行運転で次の美川駅に向かう。
美川駅では反対側から普通列車が来た。
私は「加賀笠間で降りた人は損したなぁ…」と思いながら、その列車を見てた。
この駅でも無線では色々話をしてた。
列車番号で話をしてたが、どれが自分の乗る特急なのかはすぐに分かったので、どういう状況かも分かった。
また、美川駅でも降りる客が居て(見てないからどれ位かは分からない)、どんどんその普通列車に乗車していった。
普通列車の無線が金沢の指令本部と連絡をしている。こちらの特急も然りだが。
で、普通の運転手が特急の運転手と会話をする。
普通:「まもなく発車するので、特急からの乗換えを終えて下さい」
特急:「既に終えているので発車しても構いません」
セリフは記憶違いかもしれないが、こんな感じだったと思う。
また、その数分後だったが、ちらりと「発車OK」という言葉が聞こえた。(私は席から外に出た時だったのであまり聞けなかった)
思い違いかと思ったが、本当に出発したので良い意味でビックリした。
何分停車したか忘れたが、数十分は停車したと思う。
手取川橋梁を強風に吹かれながら、やっとの事で渡った。
30km/h規制の中での出来事だった…。
その後も当分速度規制は続いた。ただ、小松に近づくと速度は上がっていった。
小松駅。通常より2時間44分遅れ。
後続の列車が幾つか休止したらしく(当たり前か)、小松に臨時停車する事となった。
いくら12両の列車とは言え、2つ・3つもの列車の客を乗せる事は難しい。
自由席は埋まり、立ち人も出てきた。
また、加賀温泉駅と芦原温泉駅への臨時停車が決定した。
そして、私が乗る予定だった新幹線は、小松出発時に新大阪駅を出てしまった…。
私は隣に座った人に、現在の状況を軽く聞いてみたら、先行する予定の雷鳥がアウトになったらしい。
ただ、私の喋る意味が分からないみたいなので、この話は止めにし、その後も軽く会話をしたら、昨年初頭の福岡帰還時に乗った特急に、その人が乗車してた可能性が出てきた。
と言うのも、私がその時乗ってた車両も今回と同じ「サンダーバード14号」だったのだが、京都駅で雪が車両にかなり付着し、「大阪まで1時間掛かります」という迷言を残したのであった。その時の言葉を聞いてたらしいのです。(他の特急で聞いたのかもしれないが)
その時私は京都駅から快速で新大阪に行き、切符を切り替えて博多に向かいましたが、今回はどうなるのかまったく予想がつきません。
また、その方が「湖西線が強風規制で通れなくなった事もある」と言ってました。
私はじっくり聞いてましたが、まさかそのセリフを今日聞く事になるとは思ってなかったです。ハイ。
小松からは順調に運行していた。
加賀温泉駅に停車し、12時半頃に福井県入りを果たした。
すぐさま、芦原温泉駅にも停車する。
次は福井駅だ…腹減ったなぁ。
福井駅。
予想通り人は多かった。
どこも多いけどね。
定時より約3時間遅れで出発した。
ここで、臨時停車がまた増えた。
鯖江駅、武生駅、敦賀駅の3駅である。
それぞれ順番に停車、目立った混乱は無かった。
福井駅を過ぎた辺りから、「湖西線の風速規制があるかもしれない」とは言われてたが、敦賀駅でそれが決定した。
とは言え、運行を取り止める訳にも行かないから、北陸本線・東海道本線回りで京都へ向かう事になった。
その分岐の駅、米原でも臨時停車が決定した。
さすがに何時間も(この時点で推定6時間)座っていると、トイレに行きたくなったので、トイレに行こうとした。
が、人が思ったよりも多い。
手の掴みどころが無く、立ち往生したが、近くに居たおばさんが「突っ立ってないでジャンジャンと進んでいきなさい」と檄を飛ばしたので、進んでいく。
トイレに入るのにこんなに時間が掛かったのは、人生で初めてだろうね。
トイレから出た後も、自分の座席まで戻るのにそのおばさんに手伝ってもらった。本当に感謝してます。
14時半頃、米原駅に到着した。
「予定より3時間半遅れ」と言ってたが、どこでそう計算してるのかは、私には分からなかった。
ここからは東海道本線を走る。
この区間は私は乗った事が無かったので、ある意味ハッピーだと思った。
15時過ぎ、京都に到着。
定時より3時間40分遅れ。
ただ、もうそんな事はどうでも良い。
無事に寮に着ける可能性が出てきた事が1番の安心だった。
私は石川県での強風待機中に、電話で友人にこう言った。
「もしかすると博多駅の新幹線で眠るシーンがテレビに出るかもしれない」と。
私はそこまで覚悟してました。
それから約30分後、新大阪に到着した。
定時より3時間45分遅れである。
ホームの電光掲示板には「120分以上遅れ」と書いてあった。
2時間以上はこうなるんだなぁ、と初めて知った。
新幹線切符の切り替えをしてもらった。
また、特急自由席分の料金も帰ってきた。1,260円のキャッシュバック。
私が乗るべき列車から4時間後、私はレールスターに乗って、博多を目指した…。
姫路から眠ってた。
私は本当に疲れてたみたいだ。
起きたら新山口だったし。
辺りはもう暗かった。
また眠った。
起きたら博多が近かった。
なので、荷物の準備をした。
博多に着いた。
ゆったりのんびりと歩く。
目的のホームに行く。
ここでも私が乗るべき列車から4時間後の列車に乗った。
20時近くに寮に到着した。予定から4時間もずれてしまった…。
私が家を出発してからおよそ半日。
本当に疲れたが、私にとっては良い日でもあった…。
私は電話で到着が4時間遅れた事とその理由を父に話した。
私自身は列車が好きなので、こんな事があっても良いと思ってるが、父はあんまり好きではないみたい。
せっかちだから、仕方ないのかもしれないが。
で、昨夜は午前4時まで起きていた。
今日、目が覚めたのは昼11時頃。
コンビニに食料を買いに行ったが雨が降ってた。
気分はかなり低いです。うわぁーん。